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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
そして、すこしやりすごして、間道へとびこみ、猛烈な全速で走って三輪神社の裏へでてここに待っていた千草さんに話しかけ、内海先生があとからヒョッコリヒョッコリ歩いてくるぜ、ひとつカクレンボでもしようじゃないか、まア、どんな風に持ちかけたのか知りませんが、フロシキをかぶせておいて、なんなく締め殺してしまった。ただちにハンドバッグをひっかき廻して、例の偽造のアイビキの手紙を奪いました。これをやり終るまで恐らく五分とかからなかったに相違ありません。直ちに走って先廻りをして、大八車をやりすごして、内海さんより一足先に戻られた。内海先生は石コロだらけの急坂にかかる前に大八車を降り、セムシの危い足で、一足ずつ休んでは降り休んでは降り、相当の時間をつかって、石コロだらけの急坂を辿っておられ、その間に土居先生は易々と先廻りして第一着に歌川家へ戻られたのでありました。土居先生は表向きこの土地は始めてのことであり、歌川家へ到着して三日目、土地不案内と目せられますために、間道の利用ということから当然除外される位置にあるという、これもメンミツな計画のうちの一つであったに相違ありません。