轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

こうして千草殺しは易々と終り、犯人御両名は危機を脱した筈でしたが、どッこい、晴天のヘキレキと申すべき最大の危機が待ちかまえていました。即ち、申すまでもなく、例のアイビキの手紙を千草さんが諸井看護婦に示したという、はからざる事実が判明致したからであります」

愈々、巨勢博士の、いわゆる事件の急所である。私は又ピカ一を見たが、彼はすでに吾関せず、全然人ごとのように、勝手にしやがれ、バカバカしいという様子であった。

「あの夜、九時何分ごろでしたか、お由良婆さまと諸井看護婦が広間へはいってきて、千草さんは六時ごろアイビキにでかけた、その手紙を諸井看護婦が見せられた、男の名前も知っている、それと判ったときの土居画伯あやか夫人の驚愕顛倒いかばかりであったか、もはや計算、熟慮の余地もありません。千草さんが殺されたとは知らないから、諸井看護婦はアイビキの男の名前の言明をはばかりましたが、兇行が発見されれば、それを言わずにいられる筈はありません。さすれば、手紙の偽造が発見する。のみならず、偽造の手紙をあやか夫人が千草さんに手渡しているのですから、おのずから偽造の主も発見する。