轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
そして事件の全貌が自然に発覚せざるを得ないのであります。これを防ぐには、内海先生を殺すか、諸井看護婦を殺すか、いずれかしかない。条件として内海殺しが容易でもあり、又、諸井看護婦は広間に於てこそ男の名前の言明をはばかったにしても、母屋の誰かにもらしているかも知れず、日記に残しているかも知れません。さすれば、内海先生をその夜のうちに殺す以外に危機を脱する道はないのであります。もはや一刻の猶予もならぬ、熟慮の余地もないのです。即坐に内海殺しの手筈を打合せなければならないのです。その打合せの方法、それは多分、周到な御両名がかねて急場にそなえてピンチに処する方法をきめておかれたのでしょうが、それがつまり、例の格闘、つかみ合い、ぶんなぐる、ふり廻す、あげくに、あやか夫人が人気ない戸外へ逃げ去る、土居先生が追っかけて、つかまえる。ほかの人たちの追いつくまでに、争うフリをして、打ち合せをとげる、つまり、あの必死、凄惨な格闘こそは、御両名にとって、吾々が当時見て感じたよりも、さらに必死、絶体絶命の悪戦苦闘でありました筈です」
私も、そして多くの人々も、どうやら説得せられてきた。