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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
ワタクシの御相手は、今晩は、どなたですか。ケイシュウ作家、青鞜詩人、いかが」
宇津木さんはつくり笑いをして、
「ええ、いずれ、よろしく。今晩は先約がありますから」御主人の三宅木兵衛の腕をとって、「じゃア、お先に」
「はア、そう。さアさア」
ピカ一はひょいと立ってどんどん先に立って歩いて、広間から廊下へつづく扉をあけて、ホテルのボーイ、宮殿の侍者の要領で、いとインギンに頭をたれて、お通りを見送る。
それをキッカケにみんなそれぞれ寝室へひきとった。
私達が寝室へひきとると、すぐ後から、一馬が来た。イライラして、
「実際、君、醜態だ。どうしてくれたら胸がおさまるのだろう。締め殺してやりたい」
私も慰める言葉がなかった。
「君とゆっくり話を交す暇がなくってね。これは、然し、いったい、どうしたことだろう。僕には、わけが分らない。君はツーリストビュロオの切符を受取ってきたのだろうね」
「そうさ」
「僕の手紙はとどいたね?」
「むろん見たよ。さもなきゃ、来やしないさ。巨勢博士は一緒に来れなかったけど、今夜たつから、あした、くる筈だ」
「巨勢博士?」
「なんだい?」
「巨勢博士がどうしたんだ。