轻松读懂日语经典作品
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页
僕のことより、家のことが心配なんだろう。警察へ引つ張られたつてことは、不名誉だと思つてるんだろう」
「誰が?」
「親爺だつて、兄さんだつて……」
「親爺はどうか知らん。おれのことは、そう甘くみるなよ。たゞ、人がどう思おうと、そんなことを気にする方がおかしかないか。まあ、それはそれとして、久しぶりで会つたんだから、一緒に飯でも食おうか」
「…………」
強いて反対もしないので、上野のさる中華料理店でビールを飲み、すこし打ち融けた気分になりかけると、急に、弟の深志はむつつり口を噤んでしまう。が、そのまゝ、二人は、好い加減酔うまで飲むには飲んだ。結局それだけのことである。
弟の強情に遂に兜をぬいで、京野等志は、起ちあがつた。
「さ、もう話もないようだから、おれは帰る。もつと素直になれよ、素直に……。相手の区別がつかんようじや困るな。しかし、おれだつて、そう己惚れてるだけかも知れない。うるさいようだが、なんでも、役に立つことがあつたら、そう言つて来いよ」
勘定を払い終つても、まだ腰をあげようとしない弟の前へ、千円札を二枚おいて、彼はその店を出た。
彼は、たしかに、近来になく酔つていた。