轻松读懂日语经典作品
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页
四
いつものように、彼は、顔を洗う前に外に出て、蜜蜂の箱をあけようとすると、きのう、南条に朝六時頃に来いと言つたことを思いだした。もう間もなく六時である。
ことによると寝坊をしているのかも知れぬ。もうしばらく待つてみるつもりで、道ばたまで崖を降りて行くと、向うの道の上を、ぶらぶら、二人が歩いて来るのが見える。あつちでも気がついたと見えて、真喜が手を振つている。
「早いね、感心、感心……」
と、彼は、声をかけた。
「驚いたひとだよ、この真喜つていうお嬢さんは……おれの部屋へ、今朝、黙つて飛びこんで来て、いきなり毛布をひんめくるんだからね」
南条己未男は、わざとしよげて、訴えるように言つた。
「そんなこと、言いつけるもんじやないわ」
真喜は、相手をにらんで、
「さ、兄さん、早く蜜蜂見せてよ」
と、兄の手を取つて促した。
蜜蜂の巣の前に立つて、京野等志は、まだ床についている筈の小萩のことを時々気にしながら、ともかくも、ひと通りの説明をしてきかせ、ひとつ、ひとつ、箱の蓋をあけた。蜂の群が、みるみるうちに、十いくつかの入口から飛び立つた。
「すごいわね。蜜がとれたら、ちようだいよ」