轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页

青空文庫

謙譲の美徳だと思え」

そんなあんばいにゴマ化して、彼は座を起とうとした。

「おい、等志、ちよつと話したいことがあるから、わしの部屋へこい」

父は不機嫌をかくそうとしなかつた。一言の相談もなく、勝手に進退をきめたというのが、父の気に入らぬらしい。

「わしと関係のないところなら、まあ、それでもいゝさ。わしが口を利いて、いわばわしの顔で入れたお前だ。社長の陣内だつて、気をわるくせんとも限らん」

「そのへんのことも、考えないわけじやなかつたんです。お父さんの立場は十分尊重して、事を運んだつもりです。社長も、今日、お父さんは実に立派だつて、褒めてましたよ」

「それや、褒めるだろう、うまくやつたのは、あいつ一人だ。そんなことより、お前は、みすみす、運を取り逃がしたようなもんだ。あの男に喰い入つとくのは、今なんだ」

「僕には、あいにく、そういう興味はないんです。お父さん、僕からこんなこと言うと、変ですけれど、もう好い加減に、つまらん事業から手を引いたらどうですか?」

「それで、食つていければ、だ」

「そんなに、先が見えてるんですか?」

「なにを言つとる! まだまだ、貯えなんぞできとりやせん」