轻松读懂日语经典作品
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页
「それに、なんて言つても、年が違いすぎやしないかねえ。十九に三十二じや、お前、真喜の方が可哀そうだよ」
母の、この意見に、多津は、おかしいほど高飛車な調子で、
「あら、そんなことないわ。ちかごろの娘は、わりに年とつた男に興味をもつのよ。結婚の相手は、ことに、十以上違わなければつていうのが、常識になつてるくらいよ」
「ほんとかい、それや? 驚いた世の中だよ。そんなら、兄さんのお嫁さんも、十八ぐらいの小娘でなけれやつていうわけだね」
「それが、年を取るほど開きが大きくなるんですよ。女も三十近くなると、もう、六十以上の男でなけれや、相手にしないんですつて……」
と、京野等志は、母をからかうように、戯談を言つた。
朝食がすむと、彼は父と二人で向い合つているのが妙にいらだたしく、そのまゝ部屋へ引つ込もうとすると、父が、
「おい、等志、まあ、もうちつと話をしていかんか。わしひとりじや、考えのまとまらんことが、いろいろあるから……」
と、言つて、呼び止めた。
「なあ、今の真喜の縁談だが、いずれ、当人の意向もたゞし、周囲とも相談して、なにぶんの返事をすると、こんな挨拶をしておいたんだが、お前には南条から、なんにもその話はなかつたか?」