轻松读懂日语经典作品
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页
どうぞ、あとは、ゆつくり、文学の話でも、恋愛の話でもなさいまし。多津、おれはちよつと出て来る。四五日、帰らないかも知れないから、飯の用意はしなくつていゝよ」
高円寺駅で省線を降りて、彼は、戦災後一変したこの郊外のバラック街を、その昔、通りなれた道を探し探し、北東へ進んだ。引揚げの日、東京へ着いて、中野から線路伝いに、焼け残つた一郭の住宅地へ辿りついた時、彼はほとんど無意識に、味岡小萩の家を探し求めていたことを想い出した。
その時に、たしかに「味岡」という標札を見届けておいたので、今日は、なんの不安もなく、その家の門を潜ることかできたのである。
「お忘れになりましたか? 僕、京野です。京野等志です」
そこへ出て来た老婦人は、小萩の母で、うつかりすると、こつちも間誤つくくらいに、老けこんでいた。
「まあ京野さん……これは、これは……。いつお帰りになりました?」
この老婦人は、彼に、あがれとも言わず、復員兵に対する月並な挨拶の言葉をならべたてた。
「皆さんもお元気ですか? ご主人は……?」という問いに、
「主人は、昨年からずつと、中風の気味で、臥せつておりますんです。