轻松读懂日语经典作品
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页
あたしたち、お友達になつたばかり……。だつて、南条さんが、兄さんを訪ねるつていうのよ。あたしも、すこし、お話があるから、連れてつてと頼んだの。それだけよ」
「もつとも、そう頼まれたのは光栄だと思つてるがね。とにかく、前触れもしないでやつて来てよかつたかどうか……」
そう言つて奥に眼をやる南条己未男の視線から、小萩はもうとつくに姿を消していた。
「兄さん、今の女の方、どなた? あたし、見たことあるようなひとだわ」
と、真喜が、やはり、奥の方をみながら、言つた。
「それやそうだろう。お前の知つてるひとだよ」
「小萩さんでしよう、そんなら……」
「その通り……今、病気なんだ。よくわかつたな」
「へえ、そうか、かつての小萩さんか、あれが……。すつかり変つたじやないか」
どちらも、その昔、会つたことがあるだけに、詳しい説明はいらなかつた。
小萩に合わせたものかどうか、一応彼女の意向をたしかめるつもりで、京野等志は、部屋にはいつた。
小萩は、寝台の上に腰をおろしたまゝ、彼の顔をみると、いきなり、黙つて、かぶりを振つた。眉にしわを寄せている。会いたくないという意味がすぐに察せられた。