轻松读懂日语经典作品
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
彼を待つもの「キング 第二十六巻第四号」1950(昭和25)年4月1日、はるかなる青春「キング 第二十六巻第五号」1950(昭和25)年5月1日、〔欠題〕「キング 第二十六巻第六号」1950(昭和25)年6月1日、兄の立場「キング 第二十六巻第七号」1950(昭和25)年7月1日、ある少女の役割「キング 第二十六巻第八号」1950(昭和25)年8月1日、父の孤独「キング 第二十六巻第九号」1950(昭和25)年9月1日、愛と死と生の戯れ「キング 第二十六巻第十号」1950(昭和25)年10月1日、運命に逆うもの「キング 第二十六巻第十一号」1950(昭和25)年11月1日、変転の外に「キング 第二十六巻第十二号」1950(昭和25)年12月1日、この日あるがために「キング 第二十七巻第一号」1951(昭和26)年1月1日、二つの未来図「キング 第二十七巻第二号」1951(昭和26)年2月1日、希望の羽ばたき「キング 第二十七巻第三号」1951(昭和26)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 138,262 字 · 276 页
下宿をするのもいゝが、学校は続けるのか、やめるのか?」
「わかりません」
「わしの補助は、いるのか、いらんのか?」
「いりません」
「いらん? 自分で働く気か?」
「そんなこと、わかつてるでしよう」
「まるで、その調子は、喧嘩腰だが、どうして、無断家出になつちやいかんのだ? たいした違いはないじやないか?」
「そうですか。たゞ、余計な手数をかけないようにしたまでです」
「等志、兄の立場から、なにか言つてやることはないか?」
その時まで、わざと言葉をはさまないで、二人の切迫した応酬をじつとながめていた京野等志は、突嗟に、なにを言うべきかに迷つた。実は、なんにも言いたくないというのが、底を割つた気持で、今こゝで、取りなし役を買つて出たり、兄きぶつた意見を吐いてみたりしたところで、なんのたしにもならぬと考えた。
「お父さん、この話はこれくらいにして、あとは僕と深志に委してください。事をもう少し自然に運ぶ方法があるかも知れません。深志、二階へ行こう」
「行くさ。しかし、僕は兄さんにだつて、これ以上のことは言わないよ」
そう言いながら、彼も立ちあがつた。
二階の電燈をつけて、等志がまず、座蒲団を弟の机のそばへ引寄せて坐つた。