轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ちからもち
力餅
島崎 藤村
「力餅」研究社、1940(昭和15)年11月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 65,974 字 · 130 页
それに素足ですよ。馬場裏の家の裏には、もと桑畑であったところが空地になっていましたから、そこを借りることにしましたが、さくの外を行く人は慣れないわたしが働くのを見てクスクス笑って通りました。それにもかまわず、わたしは古い桑の根を掘りおこしたり、石ころを運び捨てたりしました。掘り起した土の中からはどうかするとかわいらしい貝割葉が見つかりましたが、それはすもものたねについて出てくるやつでした。わたしたちの学校には辰さんという小使いがいます。この男の家では小作をやっています。その辰さんが見回りに来て、くわの持ち方からわたしに教えてくれました。野菜を植えるなら、まずじゃがいもやねぎのような作りやすいものから始めて、それから大根、なす、さやえんどう、きうりなどに及ぼすがいいと教えてくれるのも辰さんです。わたしは、こんな読書の余暇にするいささかの業からも、大地からじかにからだへ伝わってくるよろこびを覚えて、なまなましいにおいのする土の中を素足で歩き回りました。時には畑の土を取って、それを自分の足の弱い皮膚にこすりつけました。
その畑の横手には、家の勝手口から通うことのできる細い流れもあります。