轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

08 一九四一年(昭和十六年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页

青空文庫

のことは分らないもの也! 性根を据えてよくよく体得のこと、については真面目にそう考えます。いろいろのこと考えます。この一年半ほどの仕事ぶりは、いろいろ欠点もあったけれども、それでもいくらか私がそうしたいと思っていた面で達成したこともあって、こまかいもの書いて永いものあとになってしまったようなところもあるけれど、その欠点ばかりでもないようです。

三日に書いた手紙のはじめのところでごとごと云っているような工合で、何とかなるまいかとまだ思案中よ。こんなに一般が暮していて勿論その外にあるというような暮しではないけれど、それでも何とも云えないからみついた空気があすこにあって、それを思うといやになるのよ。どんなものにかなってしまいそうで、そうならないために、こうしていて使う神経と又ちがったつかいかたして、その点ではあなたも何かユリが生ぬるいところにいる不安をおもちになるのだし。そういう過敏にされた良心の監視を自分が自分に絶えずもつようなのって、さっぱりしなくて、皮膚がつよくないようで、どうも気にそみませんね。同感でしょう? 日々の空気の当り工合で人はいろいろになるようなところもあってね。