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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
08 一九四一年(昭和十六年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页
業績をつむつもりで業を重ねているということを自分で知らない人が何と多いでしょう。
もしかしたら、火、金のほかにふらりと行っていいのかしら?
○隣組で大人三人につき玉子一ヶ配給になる由。
○今年の餅は一人につき一キロの由。
十二月七日 [自注8]〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
十二月六日 第五十三信
四日午後のお手紙けさ。ありがとう。きょうは、この三週間前から毎土曜の午後おはなしに行っていたところが最後で、ほっとして気持ようございます。三時間から二時間、一人でお話しつづけもくたびれるけれども、大抵はそれよりながくなって、六時ごろでした。きょうは。一番おしまいだというので、だァれも立ち上らないのですもの。かえりにそこを出ると、みんな門口へかたまって、センセイサヨーナラ※(感嘆符二つ、1-8-75) と叫ぶのよ。センセイというのはほかならぬアンポンおゆりのことです。断然すごいでしょう? おいしゃでなくてもセンセイ細君はあるものなのねえ。感服いたします。センセイの旦那様もって如何となす? そういうときは勿論、時々旦那様に叱られるのよ、とは申しません。