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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
」
「もちろん、出るはずはないよ。」
「ふしぎだなあ。クマが二ひきになったんだよ。」
「えっ、二ひきに?」
「あっちに、冒険オートバイの大きなおけがあるだろう。あのおけのそこにも、一ぴきのクマがいるんだよ。足のくさりがちぎれてるから、おりから逃げたにちがいないんだ。」
小林団長は、うでぐみをして考えこみました。
「おやっ、そういえば、このクマの足には、くさりがついていないよ。ほらね。そして、おりのすみに、半分にちぎれたくさりがのこっている。へんだなあ。」
ひとりの少年が、それをゆびさして、いいました。
「それに、このクマ、ばかにでっかいじゃないか。まえからいたクマは、この半分ぐらいしかなかったよ。」
また、ひとりの少年が、それに気づいてさけびました。
「そうだ、こんな大きなクマじゃなかったね。」
小林少年も、そうおもいました。おりの中のクマは、オートバイのおけのそこにいたクマの二ばいもあるのです。
なんだかきみがわるくなってきました。いったい、どこから、こんなでっかいクマが、やってきたのでしょうか。ひょっとしたら、こいつが、もう一ぴきのクマを追いだして、このおりをせんりょうしたのかもしれません。