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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
「ウフフフ……、すっかりおびえているね。むりはない。魔法の国の王さまが、あんまり、とほうもないことを考えだすのでね。ここは胃ぶくろだが、きみたちを、とかすわけじゃない。また、胃ぶくろのあとに、長い腸がつづいているわけでもない。ここが胎内くぐりの終点だよ。
わかったかね。みんなつくりものさ。これは、とほうもなく大きな人形にすぎないのだよ。巨人の目や口や心臓や肺臓が動くのは、機械じかけなのだ。息を吸うようにみえるのは、大きな扇風機の風だよ。」
少年たちも、うすうす、それに気づいていたのですから、そう説明されると、すっかり、わけがわかりましたが、しかし、まっ暗やみで、あいての姿が、すこしも見えないので、まだまだ、ゆだんはできません。
「きみは、いったいだれです。ぼくたちをこれから、どうしようというのです。」
小林少年が、目に見えぬあいてを、にらみつけました。
「おれかね、おれはこの魔法の国の人民だよ。きみたちを、これから、この国の王さまのところへ案内しようというのさ。」
「王さまだって? いったい、それは、どこにいるんです?」
「ご殿にいるよ。魔法博士という、えらい人さ。