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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
しかし、きみたちは、このバッジを、ほんとうに小林君たちが落としたのだと思っているのかね。」
さすがに、名探偵は、はやくも、それをうたがっていました。
「ええ、みんな裏に名まえがほってあるんですもの。小林さんたちが、落としたにきまっています。」
川瀬君が、ふふくらしく、答えました。
「ところが、わたしは、そうは思わないね。いいかね。小林君たちが、ゆくえ不明になったのは、五日まえだ。このピカピカ光るバッジが、五日のあいだ、だれも拾わないで、もとのままに落ちているというのは、へんだと思わないかね。」
「あっ、そうですね。それじゃあ……。」
「敵が、わたしを、おびきよせる計略だよ。そうとしか考えられない。だが、わたしは、その赤レンガの家へ、ひとりでいってみるつもりだ。そして、三人を救いだす。しかし、それには、すこし、準備がいる。いますぐというわけには、いかない。いくらいそいでも、四―五日はかかる。そのあいだ、きみたちは、このことをだれにも、いっちゃいけないよ。団員にも、秘密にしておくのだ。」
「でも、だいじょうぶでしょうか。四―五日も待っていたら、小林さんたちが、ひどいめにあうのじゃないでしょうか。