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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
どうしようかと、まよっているうちに、ちょうどサーカスがおわりになって、入口から、見物の人たちが、どやどやと出てきました。
四人の少年は、そこに、つったって、おおぜいの人たちが、通りすぎるのを見ていました。もしや、その見物人の中に、一寸法師がいるのではないかと、目をさらのようにしていましたが、子どもはいても一寸法師はいませんでした。
園井少年は、まだ、あきらめきれないで、入口にちかよって、見物人の出ていったあとの、テントの中をのぞいていますと、だいの上の男が、大きな声でどなりつけました。
「なにを、のぞいているんだ。もう、見物人は、すっかり出てしまったよ。そんな一寸法師なんか、こんなとこに、いるもんか。さあ、かえった、かえった。」
しかたがないので、四人の少年は、そこをひきあげることにしました。そして、もう一度、神社の中をさがしましたが、やっぱり、なにも見つけることはできませんでした。
「あっ、しまった。」
小林団長が、びっくりするような声を、たてました。
「どうしたの? 団長」
ひとりの少年が、ふりむいて、たずねました。
「ぼく、すっかり、わすれていた。