Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme

Aozora Bunko

九月四日

それでも大したことでなくてよかった。

一日何も食べずに被居っしゃる。お雪も工合が悪いと云って来ないので大騒動になる。それでもどうやらこなして三度の御飯も止りなく食べさせたかわりにつかれてしまった。夜になっても日記一つ書けない。働くとどうしても気が落付かない。父上も一日家に被居しゃる。床のわきで退屈まぎれに百五十円の使道を考えて、直に決定した。下らない事だが来年になって見ると、興味あることになる。

50貯 15御馳走 7人 2, 下の者へ 6円千葉小此木先生 9. brothers 10予備 50本

九月四日(月曜)

邦枝完二氏が『時事新報』から来る。感じの好い顔をして居られる。唇が恐ろしく誘惑的な人だ。むっちりと厚みのある、それで居て小さい唇の下唇には、中央に浅いくくりがついてよけい美くしい。モウパッサンやゾラが書くといいものを出来すに相違ない。写真をうつして行かれる。戸田から女中を一人かしてくれたのでよほど楽になる。今居る家の女中より どれ丈いいか分らない。何ぼ女中でも獣のようなのはたまらない心持がする。女の柔味はなくてもべたべたしないなら好いけれど却って。