Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
十二月十五日
十二月十六日
夜高村の婆さんが仕事を持って来る。炬燵にあたりながら、振袖火事の話をしてやる。事実と架空的な話をごっちゃにして感心して居た。
十二月十五日(金曜)
十二時半頃の汽車で飯坂へ行く。石井のおみよさんも一緒に行くように誘ったけれ共家の都合で行かれなかった。福島まで二等で七十五銭やすいものだ。それから自動車で角屋まで行く。乗り合いで、そんなにきたなくはない。一緒に乗った男は、米沢人で、糸織のもんぺをはいて居た。角屋はかなり大きくてきれいだ。浴場が、心持よいのが嬉しい。部屋づきの女中は、秋田附近の美くしい女特有の、眼尻の上った、いかつい顔立ちである。キイキイした声を出す。番頭は扁平な赤面の男で、何か一言云っては、目をつぶって頭をふる。感じの悪い男だ。前に流れて居る河が大きな音をたててながれて居るので、絶えず雨が降って居るような心持がする。夜、いくの家へ行ったが、留守であった。電気がくらい。
十二月十六日(土曜)
天気がかなり好い。少し風がある。風呂から上って来て見ると、おいくが来て居た。年をとって大変顔が醜くくなって居る。鼻の頭が絶えず赤くなって、高村の婆のする通りの癖を出して居る。