Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
八月二十九日
八月三十日
八月三十一日
坂本さんから Sunflower の大変好い絵葉書を下さる。幽霊は人によって無いと断言出来るものではない。
八月二十九日(火曜)
暑い。今日あたり『中公』の予告が出るだろうと思って居たのにまだだった。朝珍らしく早く起きたので午前中にも、書くことが出来た。日はよく照って居るけれどどうやら秋らしい涼しさが立ち迷って居る。
午後から何だか気分が悪くてたまらない。どうしたのかと思って床に居ると、急にはきけがついて、もどしてしまった。胸の底から出されるような涙にかすんだ目を透して、窓から青い木の葉が妙にキラキラして居る。コレラが盛なのですっかり気になって来る。でもまあ安積に居るときでなくてどの位よかったか分らない。夜細井氏に見てもらう。何でもないそうだが一寸寒気がしたりしたので、又一昨年のようになりはしまいかと思うと、たまらなく不安になる。しなければならないことはうんとある。
八月三十日(水曜)
一日ねてしまう。夕刊に『中央公論』の予告が出て居たのを国男が見つけてくれる。
八月三十一日(木曜)
今日父上御帰京好い工合に海も平らだったそうで何よりだった。朝、どこの人だか分らない男から手紙をくれた。