Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
九月八日
石井きぬ氏より来信、何とか云う人が Japanese magazine の上にのせるのだから写真をくれと云ってくる。外国に行ったりするにはたのんで置いた方もよかろう、などと思う。向島へ車で行って来る。先の風雅な趣は一寸もない。あの伯父の性格が遺憾なく表われて居るような庭になった。亡き祖父は、どんな心持がされるだろう。まり子氏はすっかり下女的なすべての風になってしまわれる。教育と周囲の状態はおそろしいものである。夜はかなり涼しい。「鈍色の夢」はこまかいプランをたてて見よう。
九月八日(金曜)
婦人雑誌社から本を送ってよこした。「□□□生」と云うすさまじい名の人から、おそろしいかたい手紙をよこした。久米氏に『新思潮』半年分を送り、午前中東京堂へ本を買いに行って来る。あまり暑さがきびしいので、脳の中枢が痛んだような気がする。妙にイライラして苦しんで居た。夜国男が漢字をさらって居るのに邪魔をすると赤坊を叱ったら、ズーッと体をまげて国男の顔をのぞき込んで、様子を見て居る。あんまりみじめなので泣けてしまった。それが却って心持がよくて、夜は「金剛草」をよんで見る。