Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme

Aozora Bunko

三月十二日

三月十三日

三月十四日

三月十二日(日曜)

八時三十分英男お父母様御帰り、間宮、本田、自分迎に行く。

帰りには自動車で来たけれ共自分自身の恥かしめから逃れる事も出来なかった。あのやっちゃ場のわきの狭い道で多勢の貧民にとりまかれて巡査に電話をかけさせて居る自分等を見てくれ。

自制と、自己を偽ることを話し合う。本田の道ちゃんは、自分を詐る事と自制とを等しく見て居る。エレンケイの、子は親を選ぶ権利があると云う言葉は今まで、人種改良で疾病にばかり限られて居た様であるがそれは貧者の繁殖と云う事にも考え及ぼされることであると思う。同情と、あわれみは区別されるものであると云う事をよく考えて見なければならない。

三月十三日(月曜)

小此木先生へ行く。

はっきりしない天気で困ってしまった。

修身と家事の試験。

修身はかなりよく書けたけれ共家事は滅茶滅茶であった。

何だか頭の工合が悪くて困ってしまう。

三月十四日(火曜)

教育の試験、「人生観を問う」と云う問題に興奮してしまって手が震える様であった。

いよいよ頭の工合が悪い。

春の妙にムカムカした天気と、衝動的な空気が頭の平静を破って実に苦しい気持がする。