Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme

Aozora Bunko

四月一日

四月二日

二十七日 卒業式同級会

二十八日 第一回作楽会 女子大学に証書を見せる。

二十九日 大瀧より祝として丸善の五円切符をもらう。

四月一日(土曜)

四日午前八時ヨリ試験

雨が降って居る。静かな好い日であった。

丸善に本を買いに行った。

『後に来るものに』、『人及芸術家としてのトルストイ並にドストイェフスキー』、ドストイェフスキー著『叔父の夢』、『貧民心理の研究』を買って来る。

夜はそれ等を大抵一通り目を透した。「叔父の夢」の中には又愛すべき沢山の人が居る。「後に来る者に」は彼の人の如何にも純な心持のいい説である。よく読んだら多くの教訓と悦びを得る事と思う。

「貧民心理の研究」で、「貧しき人々の群」の心理に大した誤りのない事をうれしく思った。夜は妙にメランコリーになってやたらに涙をこぼしたくて仕様がなかった。

四月二日(日曜)

午後から小此木先生の所へ行く。

三丁目で花を買って行く積りだったが切らなかったので大曲りまで行って六十銭で花束を作らせて行く。六時すぎまで種々な御話しをして帰る。もう太陽の面と向った光りには堪えられない様になって来た。

千葉先生と堺先生の御話をして来る。