Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
九月十九日
モデルの顔はあんまりみっともなさすぎて、遺伝的に好い家だなどとはどうしても思われないのである。夕方直行さんが来る。大変ふけて見える。体つきが松岡さんに似て居て、口の表情がFに似て居るので非常に不愉快だった。髪の毛は好い。頭もかなり好いらしいけれども、どこかに自我のはっきりしないところがありそうだ。どっしりしたところがないと思われる。夜芝居の話や何かが出る。無名会の「罪と罰」もコレラがこわくて行けそうにもない。又何んぼ芝居が見たくてもコレラ奴にとってころされるのも下さらない。
九月十九日(火曜)
小此木先生へ行き、種々学校の話や、書いたもの、これから書くものについて御話をうかがって来る。ボイド先生にでもきいて見るけれどもいそがしいからどうだか分らないと仰云しゃる。『ユーモア十篇』を持って来る。訳しようが俗なのでさほど興味も持ち得ない。もう少し飄然とした、あくぬけたところがなければいけない。心から人を笑わせるには、ああでは出来ない。マークトゥエンはあんな訳しようをされて、どんなに恨めしやと思って居るかしれない。直行さんがかえる。「死人の家」を少しよむ。