Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
十二月十三日
十二月十四日
十二月十三日(水曜)
夕方になってから石井の御みよさんが来る。午前中に味噌をにるとき、釜をかりた礼に行って来た礼のようなつもりだったろう。
夜とまらせる。久し振りで一時過まで種々なことを話し合う。村役場の事件、「かさぶた」と云う村から提起した訴訟事件、それにともなう村の事件が大変面白いと思われた。大変御みよさんは美くしい、成熟した女になった。胸のあたりや膝を見て居ると、今にもムズムズに動き出して来るようにそう思われた。
十二月十四日(木曜)
石井に牛を見に行く。面白いものだ。見て居ると、同じ牛のなかでも、上品にして落付いて居るのと、下等な、あばずれものとが居る。一匹大変気に入ったのが居た。白・黒のぶちで、額の中央にカールがあって角と角との間に、一列になって、切り下げた髪のような毛が渦巻いて居る。目も人並みより大きくて、大変碧い。清く澄んで居る。草をたべるときでも、少し下を向いて、口を静かに動かして居る。美くしく、落付いた牛である。けれども、頭をあげて、ジッと凝視されると、彼等特有の威厳が、自分の方へジリジリと押して来るような心持にされる。立派なものだ。