Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
四月十三日
四月十四日
を読んだ。夕闇に浮いて見えるこぶしの伸やかなうす赤い花を見て妙に涙ぐましい心持になってしまった。自分は何と云っても若い。私は彼の中の人物にどの位感動させられた事であろう。
四月十三日(木曜)
江戸川辺がすっかり咲きそろった。灰色の空の低く下った薄墨の様な日である。午前中で学校仕舞い本を買いに廻ろうと思ったが風が吹くのでやめてかえる。「我等は何をなすべきか」をほんの少し見る。只の一句さえも私を深く考えさせる調子を持って居る。「何故あの男を拘引するのか」「そうさせるのだから官憲で要求して居るのでしょう」と云う言葉には深い意味がある。学校がいそがしくて自分の本もろくによめないのはつらい。
「貧しき人々」の中に非常に足らなく思われる所が出来た。
四月十四日(金曜)
帰りに音楽の練習だと云うので出かける。つまらない。あんな殺風景な椅子でする位なら仕ない方がましだいやになる。小寺さんはやっぱり何と云ってもどこか違ったところがある。菊子さんの噂さなどをする。
夜は雨になる。岸本先生の発音の教授は一番熱があって面白い。国文の教師は只堺先生をしたわしく思わせる役にたつだけである。