Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
一月十日
確な自分を作るために何事をも辞すまい。切実な自己反省のたらなかった事をはじる。私は今日非常に平和である。心に余裕がある。私は人を大切にされる気持になって居る。今日思って居た事は大勢来た客のために大方は拒えぎられたけれ共、私の心は「これからはだまってどしどし進んで行こう」と云うよろこびでときめいて居るのである。
一月十日(月曜)
〔読書〕「人及芸術家としてのトルストイ並にドストイェフスキー」、テニソンのソネット四、Fantoms
大変に強い風が吹いて行く。雪にでもなりそうな引きしまった不安が満ちた夜である。非常に私の心は落ついて居る。しなければならない事は沢山あるがゆったりして居られる。
「お久美さん」のつづきを書いて仕舞いたいが出来ないで居る。「追憶」の中の宗教に対する自分の意志を発表するにあれではあまり浅薄すぎて恥かしいなおさなければならない。彼れを去年の九月だかに書いてそれから三月の日の進みの中に少しずつなり自分が進んで居るのが分ればうれしい。今日は下らない用事のために私の思って居たことは出来ないで居る。けれ共どうせ仕なければならないんだからよろこんでするのである。