Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lesen Sie 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 188.242 Zeichen · 380 Bildschirme
その声は凄く甲高く咒うような声であった。「おお、おお、土屋庄三郎! 我が子よ! いやいやあいつの子だ!」
彼はヨロヨロと歩き出した。
「万兵衛! 確かに、そう云ったのだな?」
「申されました。ご城主様」
「土屋庄三郎と、こう云ったのだな?」
「ハイ、ご城主様、そう申されました」
「土屋庄三郎を探がしているとな?」
「ハイ、その通りでございます」
「その庄三郎はどこにいる!」
「なんで私が……ご城主様!」
「この城内にはおるまいな?」
「いると思ってその鳥刺は、尋ね参ったそうでございます」
「ではおるのか? この城内に?」
「いえ、いえ、おいでではございません」
「よもやおるまいな? 賓客の内に?」
「ハイ、保証いたします」
「悪い名だ! 悪い名を聞いた! 懐かしい名だ! 懐かしい名を聞いた! 土屋庄三郎、庄三郎! あの女の産んだ子だ。そうだこれだけは間違いない! だが俺の子か、あいつの子か、この秘密さえ確かめられたら。……憎いは女! 俺の妻だ! 憎いは姦夫! 肉親の弟! おおそれさえ確かめられないとは!」
「で、お許しを受けまして、絞りに掛けたいと存じます」
「万兵衛!」
と城主はツカツカ進み、