Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme
第二章 一人前の人と一人前の仕事
一人前とは何を標準とした言葉か
(勇深なる者は温柔なる者、愛情深き者は大胆なる者なり)
第二章 一人前の人と一人前の仕事
一人前とは何を標準とした言葉か
永き過去を持たぬ人にも、自己の身の上を反省し、もって将来のことを計るのは、折々あることであろう。まして一生の旅路の坂を下りかけた人にはしばしばある。ゆえにこれは老若を問わず誰しも経験あることと信ずる。凡人の習いと言わんか、僕もこの例に違わず四十歳前後のころよりしばしば、
「己れは一人前の仕事を為したであろうか」
を自問した。しかしてこの問題の起こると同時に起こる疑問は、そもそも一人前というはいかなる量を指すかということである。
一人前、一人分、一と通り、人並、十人並、男一匹の任務などいう言葉はわれわれのつねに聞くところである。なかんずく一人前という言葉は種々の場合に応用されている。反物一反あれば一人前の衣服が出来る。五合の米があれば人間一人の一日の生命をつなげる。
独立の生活を営み得るだけの芸術を習得すれば、一人前の芸人となる。
料理屋で飯を注文すれば一合二、三勺を一人前という。
牛肉屋に肉を注文すれば二十五匁より三十五匁までをもって一人前とする。