Japanische Klassiker mit Furigana
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パンドラのはこ
パンドラの匣
Lesen Sie パンドラの匣 (パンドラのはこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.644 Zeichen · 386 Bildschirme
けれども僕は、以前と同じように梶を軽蔑している。これは、どうにも仕様がない。梶は、いやに思案深いような、また、僕を信頼しているような低い声で、
「いちどお前に相談しようと思っていたんだがな、こんど蹴球部に一年生の新入が十五人もあったんだ。みんな、なっちゃいねえんだ。つまらねえのを、たくさん入れても、部の質が落ちるばかりだしなあ、俺だって、張り合いがねえや。考えて置いて呉れ。」と言うのだが、僕には滑稽に聞えた。梶は、自己弁解をしているのだ。自分のだらし無さを、新入生のせいにしようとしているのだ。いよいよ卑劣な奴だ。
「多くたってかまわないじゃないか。練習を張り切ってやれぁ、だめな奴はへたばるし、いいやつは残るだろうしさ。」と僕が言ったら、
「そうもいかねえ。」と大声で言って、空虚な馬鹿笑いをした。なぜ、そうもいかねえのか、僕にはわからなかった。いずれにもせよ、僕には、もう蹴球部に対して、以前ほどの情熱が無いのだ。お好きなようにやってみ給え。こんにゃくチイムが出来るだろう。
学校の帰り、目黒キネマに寄って、「進め竜騎兵」を見て来た。つまらなかった。実に愚作だ。