Japanische Klassiker mit Furigana
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パンドラのはこ
パンドラの匣
Lesen Sie パンドラの匣 (パンドラのはこ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.644 Zeichen · 386 Bildschirme
試合の帰りに、先輩と目黒でビイルを飲んだ。
自分が低能のような気がして来た。
五月三十日。日曜日。
晴れ。日曜なのに、心が暗い。春も過ぎて行く。朝、木村から電話。横浜に行かぬかというのだ。ことわる。午後、神田に行き、受験参考書を全部そろえた。夏休みまでに代数研究(上・下)をやってしまって、夏休みには、平面幾何の総復習をしよう。夜は、本棚の整理をした。
暗澹。沈鬱。われ山にむかいて目をあぐ。わが扶助はいずこよりきたるや。
六月三日。木曜日。
晴れ。本当は、きょうから六日間、四年生の修学旅行なのだが、旅館でみんな一緒に雑魚寝をしたり、名所をぞろぞろ列をつくって見物したりするのが、とても厭なので、不参。
六日間、小説を読んで暮すつもりだ。きょうから漱石の「明暗」を読みはじめている。暗い、暗い小説だ。この暗さは、東京で生れて東京で育った者にだけ、わかるのだ。どうにもならぬ地獄だ。クラスの奴らは、いまごろ、夜汽車の中で、ぐっすり眠っているだろう。無邪気なものだ。
勇者は独り立つ時、最も強し。――(シルレル、だったかな?)
六月十三日。日曜日。
曇。蹴球部の先輩、大沢殿と松村殿がのこのこやって来た。