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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

たった一刀で、しかも女の力であのような創の出来るというのは、刀がよく切れたからだと推定されました。後に私自身もその村正の切れ味を経験して、いかにもよく切れることをたしかめた訳ですが、私は従来、どんなによく切れる刀でも、これを使用する人の腕が達者でなくては、そんなに見ごとに物を切ることが出来るものでないと思っていました。ところが、後にその考えの根本的に誤っていたことがわかったのであります。

さて、先妻はその時に恐しい遺言状を残して行ったので御座います。その文句によると、幽霊になって私の女を取り殺し、並びに私を不具にするか、或は取り殺さねば置かぬというのでありました。果して私たちは、そのとおりの運命に出逢ったので御座います。

尤も、その時は、嫉妬に駆られた女の常套語として、私は少しもそれを気に懸けませんでした。そうして、先妻の死後半ヶ年というものは私にも女にも何事も起りませんでした。で、私は身のまわりの不自由を感じて、とうとう、その女を家に引き入れて後妻としたのですが、それがいわば不幸を招く発端となったので御座います。

私の家には、祖母の代から飼いはじめたという三毛の雌猫がおりました。