Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
九月二十八日
九月二十九日
九月二十八日(木曜)
明日一時半より会話
明日美音会
大変寒くなって私の頭はよほど工合がよくなった。『女の世界』から結婚号を出すについてと云って、いろんなことをきいて来る。千葉先生からお葉書、高嶺氏より手紙来。私が洋行したとてしなくたてあの人にはどうでもあるまいに、やんやと云われてはたまらないと云う感じがする。
九月二十九日(金曜)
久し振りで美音会へ行って見る。実に種々な種類の人が居る。何だかそんなに面白くはなかった。常盤津で並んだ女の中に一人目立って美しい女が居たが何だか、その顔の美くしいことにさまたげられて居るようで思い切ってうたえなかった。どうしてもその芸にだけ打ちこめないところが見えた。席の私の目前に、にきびだらけなお嬢さんが気どった様子をしてしゃれこんで居るのを見たら滑稽になった。ボックスに佐藤進氏が居て、私共は、その尊いお人の前に、手をついて、しかも皆がよごれたままの草履でふむところに座っておじぎをしなければならなかった。私共がそうするのをだまって見て居るほど人も人間らしい心持が悪く高められてしまうものかと思うと、自分のことがかえり見られた。