Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme

Aozora Bunko

十二月十八日

十二月十九日

自分は理智と感情との衝突は絶対におこさないものだと思って居るのを見たら、庸之助に会ったようで情けなかった。

十二月十八日(月曜)

午後どこかへ行こうとして居たら、いくが来る。かりて居た本を宿の息子にかえす。可哀そうな男だ。弱々しい、人々からとりのぞかれることを、自ら許して居る態度が、いじらしい心持がした。二十四五になって、ああ云う生活をして居るのは、思いやられる。若し出来ることなら、いつでも話し相手になって居てやりたい。

いくと一緒に町を一廻りして来る。到るところにきれいな水が流れて、もうざっと十年程前にとまった和久屋は、今とまれない程きたなく見える。次第に町が栄えるにつれて淘汰が激しくなって来る。だんだん影をかくす宿屋も多かろうと思う。今まで居た部屋は寒いので、三階の日あたりのいいところへ引きこした。

十二月十九日(火曜)

天気がすっかり時雨れて、今にも雪が降りそうだ。お祖母さまが急にかえると仰云る。あんなに金のことを云われては、居るのもいやなので、かえることにする。私はまだ居たかったのに……。かえると、ふくが居ない。火を起したりバタバタして居ると、田辺氏の養子が又来る。