Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme

Aozora Bunko

二月六日

二月七日

「生き抜こうとする努力」徹底した底力のある生活を出来得ない事をつくづく悲しく思ったり、思い出される毎に胸の痛くなる様な思い出に苦しめられた。自分自身に対して絶えず自分が不安を持って居ると云う事は私に実につらい。自分の安心のために私は愛して居て呉れるものもふりすてたのである。

思い出を私は恐れる。胸のかき乱される様な衝動的な悲しさを恐れるのである。

二月六日(日曜)

非常に働いた。朝から晩まで私は台所でせっせと働いて居たのである。夜は四時近くまで起きて居た。このいそがしい中で、私は読み出したのである。時間がまとまってなく、部屋に居られないので書く事の出来ないの丈はいやである。昨夜も五を書こうとして畳の上に腹這いになったがどうしても書けなかった。

私は自分が家のものの中心になって動いて居る事を思うと愉快である。私は、人間の中の人間であらねばならない事をつくづく思ったのである。

私は只文章が書けるではいけない。飯のたき様も知り、台所の世話も出来なければならないのである。

二月七日(月曜)雪が少し積る

「二月七日」を書く。書いて居るうちに英男の事をどうかして書きたいと思って来たが、あの子の教育上どうかとこの事は疑問である。