Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
四月十五日
四月十六日
桜がここいら中に咲く、桜だらけと云う感じに打たれる。
五時頃になると桜楓会の建物が灰色に澱んでその前にかたまって居る白い花の群のために丁度雪のつもった日の様な感じを部分的ながら感じた。今夜の分では明日は学校へ行くまいと思う。
四月十五日(土曜)
雨が降ル、学校欠席、十二時までねる。午後から本を買いに出かけ中西屋で Wisdom and Destiny と Longfellow's Poem works ヲ買イ、三省堂で The story of the world と「徒然草」の講義を買い文房堂からノートと鉛筆を買って来る。昨日のかえりにあの何とか云う若い男の子に会った。きまりの悪そうな目つきをして通って行った。あの道のかどでせっかく出した桃色の封筒を笑ってつき戻されたときの心持がいつまでもあの子の胸をいためて居るのだろう。夜「我等なにをなすべきか」を少しよむ。私共のもちたい心を持った偉人が又尊く思われた。
四月十六日(日曜)
午前中「我等何をなすべき乎」を読む。心を動かされる事々が沢山見出された。私の母の持って居る道義的理想ト彼の理想と云おうより寧ろ断定して居る思想に一致した所のあるのを見出して少しありがたかった。