Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 81.739 Zeichen · 164 Bildschirme
四月二十日
四月二十一日
人から軽く見られる人間でありたくないと云う心持がしきりにされる。
四月二十日(木曜)
夜三時頃まで「処女地」を読む、どの位涙をこぼしたか知れない。「その前夜」で受けると同様の感激と愛を感じる、「その前夜」の女も「処女地」の女も同様の点を持ちその対照となる男性も同様である。生活の河は如何にもクープリンである。あの宿屋の主婦の情夫となって馬鹿にされつつへばりついて居る人間的の苦悩に伴う悲劇的の滑稽は他の人の許されない所であろう。私は感心した。立派だと思った、そして涙をこぼして目が廻る様に感じながら床に入った。
四月二十一日(金曜)
小此木先生へ四時から行く。メーテルリンクの Three Plays を読み出す。面白い。けれ共あの人の傑作ではないらしい。ダヌンチオの話が出た。只参考によむ丈だと云っていらっしゃった。
夜は部屋を整理。「小さき憂悶者」を書き出す。少し長い事何も書かないで居たので筆が思う様に心を表わしてくれない。恐ろしい気がした。これからどんなにせわしなくても書かずには居られないと思わずには居られなかった。二日程不規則に生活して来たから今夜は早くねて明朝早く起きた方が利益があると思ってねる。