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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lesen Sie 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 188.242 Zeichen · 380 Bildschirme

Aozora Bunko

「それはまたなぜでございますな?」今度は主水が怪訝そうに訊いた。

「なぜというのかな、ほかでもないよ、いき物の世界の法則から見て、横道へそれているからさ、……由来、人間というものは、人間同志争ってはならぬ。と、こういうのが法則なのでな」

「変な法則でございますことね」松虫が笑いながら突っ込んだ。

「では人間はどんなものと、争いするのでございましょう?」

「そうさな」と蔵人は真面目顔をしたが、「たとえば洪水とか、雷さんとか、火事とか地震とか悪い獣とか、まずザットこんなようなものと、喧嘩をしなければならないのさ。……おお、そうそうもう一つある。大事なものを忘れていた。ほかでもない病気だよ」

すると二人の若い男女は、声を揃えて笑い出したが、やがて松虫がからかうように、

「それはお父様が薬師なので、それでそんなことをおっしゃるのでしょう」

「それはそうだよ、いうまでもなくな」依然として蔵人は機嫌よく、「だが私は若い頃には、決して今のように薬師ではなかった」

「ええええそれは承知しております」こう受け答えたのは直江主水で、「伯父様のご武勇は春日山では、今も評判でございますよ」