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Japanische Klassiker mit Furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme

Aozora Bunko

幼年の理想は今いかに変じたか

外界の事情をよく知らない青年時代には、いかなることがあっても一と花咲かしてみせるという元気もあるが、年経る間には風も吹けば霜も降り、雨もあたれば旱もある。そのたびごとに根をはらすくふうをしなければ、とかく人生の半分も来ぬうちに花どころか葉も根もみな枯らしてしまう。すなわち種無しになってしまう。

僕が新年を迎えるごとにもっとも強く心に省みることは、幼少時代の思想と今日と、どれほど隔ったかという廉である。これをもっと具体的にいえば左のごとき問題が起こる。

一、幼少の折、母を失ったときに、親に対して孝をつくすことができなかったが、せめて母の希望であった点は忘却せずして、遅れながらもこれを達しようと、こういう考えが浮んだ。年改まるごとにいま母に対するの観念と、および実行が幼少のときの思想とどれほど一致するか。

一、子供のときに飲んだくれの醜態を見て、俺は酒にふけることは決してしまいという考えを抱いた。して年経るごとに、今日俺のなすことがはたしてこの思想にかなっておるか。

一、幼少の折、学校で学問の大事なことを聴いて、よし学者にならなくとも、勉学読書は暇あるごとに怠るまいと思った。