Japanische Klassiker mit Furigana
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
Lesen Sie 自警録 (じけいろく) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 168.224 Zeichen · 328 Bildschirme
怖ろしがらせるのが偉いか
女々しいとか、意気地なしにも解れるが、僕のここに用いた女らしいというは善意に解いたので、温和柔順の意味である。
怖ろしがらせるのが偉いか
日本従来の教訓によれば、他人に怖ろしく思わせるのを偉いとする風があった。威風あたりを払うというを豪傑の理想とし、人の近づき得ざるところを偉いと做したから、偉がるものは、なるべく人を近づけぬ工夫をなし、あるいは傍若無人にして人を馬鹿にして独りで偉がった。世人もまたかかる人物を褒める傾向があったゆえ、もし肩でも怒らして往来を濶歩するか、あるいは人の気にさわることでも大声にしゃべり、相手の人が、病犬が吠えるかと疑い避ければ、これは怖くて近づかぬのだと解してますますこれを行う。
文化の進むにつれて近頃はだんだんこの豪傑気取り連が減って来たようであり、また今後もますます減るであろう。ことに洋服でも着るようになれば、減らざるを得ない。はなはだつまらぬことながら、洋服では衣は骭に至り袖腕に至る筆法は行われない。シャツを着たり、靴を穿いたりすると、行儀も改っておとなしくなる。しかし洋服を脱いで日本の浴衣にでも換えると、従来の筆法が最もあざやかに現れて来る。