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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

八

――ところが」

平次がここまで説き進むと、

「黙れ、その方ごときの知った事ではないぞッ」

石沢左仲の槍は、ともすれば平次の口を封じようとするのです。

「どっこい待った。あっしを殺せば、門口に様子を見ている子分の者が十六人、一手は園山様の勇三郎様に駆け付け、一手は龍の口御評定所に飛込み、御目付へ訴えることになっているぞ。証拠は迷子札――いやまだまだ沢山ある。吉田、園山両家は、七日経たないうちに取潰される――どうだ御両人」

「…………」

平次の言葉は、石沢左仲の癇癪を封ずるに充分でした。

「話はそれから五年目だ――手っ取り早く言えば、園山家の冷飯食い勇三郎が、兄上は病弱、鶴松君を亡きものにすれば、間違いもなく園山家の家督に直れると思い込んで、鶴松君に毒を盛った」

石沢、後閑両用人の顔色の凄まじさ。

八

平次はなおも、刃の中に説き進みます。

「鶴松君はその場で死んだが、奥方と御用人は重態と言いふらして、御里方に遺骸を運び、五年前から伊之助の子になって育っている乙松を、伊之助から取上げ、お顔が瓜二つというほど似てるのを幸い、鶴松君御恢復と言いふらしたが、言葉や行儀が直るまで、なお、お屋敷に留め置かれた」