Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
八
お寿の外に下手人などがあるわけはねえ」
これは三輪の万七でした。
「…………」
八
「御免よ」
その争いの真ん中へ、銭形平次は入って行きました。
「あ、親分、頬冠りの客は又次郎ですよ」
ガラッ八は部屋の隅に小さくなっている浜名屋の又次郎を指しました。
「銭形の、――俺は喧嘩を売りに来たわけじゃねえ、八兄哥がお政の葬式の支度の最中へ飛込んで、又次郎を縛るの、山口屋が下手人だろうのと、無法な事を言うからツイ縄張話を持出したまでの事だ。悪く思ってくれちゃ困るぜ」
三輪の万七は静かですが、皮肉な調子でした。
「有難う、三輪の、八の野郎が何か夢でも見たんだろう。又次郎にも手落はあるが、下手人じゃない。山口屋などは最初から何の関係もなかったのさ」
「そーれ、見るがいい、八兄哥」
清吉は平次の言葉に勢いがよくなりました。
「だが、お寿にも罪はないぜ、お神楽の」
「えッ」
「下手人は思いもよらぬ人間さ。いや幽霊と言った方がいいかも知れない――可哀想にお寿は何にも知らねえ」
「そんなはずがあるものか。人の仕事にケチを付けるんじゃあるまいな」
三輪の万七は顔色を変えました。
「最初から筋を立てて話してみよう。