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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

六

六

銭形の平次はそれから必死の活動を始めました。

地獄極楽の小屋の者は、巳之吉初め一人残らず調べ上げた上、お倉の母親から、雲龍斎又六の動き、一刀斎勘兵衛の家まで、念には念を入れて捜し抜きましたが、その晩、お倉の家へ勘兵衛らしい男が訪ねて来ると、お倉は母親を原庭の叔母のところへ泊りにやった――という以外には、何にも得るところもなかったのです。

平次が一番怪しいと思った又六は宵のうちに緑町の自分の家へ帰って、それっきり急ぎの仕事に取りかかり、夜中まで鑿を使っていたというのは、内弟子も近所の者も口が合って少しの疑いを挟む余地はありません。

調べて来れば、やはり一番怪しいのはお倉ということになりますが、肝腎のお倉は三日三晩の責めにも我慢を通して、知らぬ存ぜぬの一点張です。

「自分の扱帯で殺して、そのままにしておくのは可怪しいではないか」

最後に与力の笹野新三郎にそう言われると、三輪の万七もこの上女を責めようはありません。

が、事件は四日目になって、思いもよらぬ方面へ発展してしまいました。

「親分、又六が殺られましたぜ」

「何? そんな馬鹿な事があるものか」

ガラッ八の報告を聞いた時、平次は危うく日頃の冷静さを失うところでした。