Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
六
なるほど、後ろから逆手に持った剃刀で喉を切られながら、相手の髪を掴めようはありません。
「なるほど、こいつはむつかしい」
ガラッ八もやってみましたが、どうもうまくは行きそうもないのです。
「だいぶ面白そうだな」
そこへ顔を出したのは、見廻り同心の南沢鉄之進でした。
「旦那、ちょうどいいところへ」
平次と万七は迎え入れて、今までの経過を細々と説明します。
「なるほど、どっちにも理窟はある。が、こう証拠が揃っちゃ、お寿を許すわけにも行くまい。ともかく、南の御役所へ伴れて行って、平次にはもう一と働きして貰うことだ」
南沢鉄之進はそう言いながら清吉を顧みました。お寿に縄を打てというのでしょう。
六
平次はその足ですぐお寿の家へ行きました。妹のお文と内弟子が三人、下女が一人、更ける夜を寝もやらず、不安と疑懼とに顫えていたのです。
「銭形の親分さん、どうぞ、お願い、――姉を助けて下さい、人なんか殺せるような姉じゃございません」
飛んで出たのは、妹のお文でしょう。丸々と肥った十八九の娘、姉のお寿とは違って、激情的で一本調子で、その代り少しお転婆です。
「それはよく解っているよ。