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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

七

ガラッ八もなかなか深刻です。

「人の口真似をするな」

苦り切った平次。

「三輪の子分衆の見張っている中を抜け出して、鑿を男の背中へ叩っ込むほどの腕があの女にあるでしょうか」

「出来ない事じゃないよ。母親と共謀でやれば、思いの外手軽に抜け出せるし、鑿は、又六が居眠りでもしているところを狙って背後から玄翁か何かで叩き込むんだ」

「ヘエ――、驚いたなア」

七

お倉はとうとう平次の手で縛られました。容易に人を縛らぬ銭形平次が、しかも、三輪の万七が一度許したのを縛ったのですから、お倉の罪はほとんど確定的のものと見ても差支えなかったでしょう。

「ヘエ――あの女が、大の男を二人も殺したのかい」

江戸っ子は舌を巻きました。元の夫一刀斎勘兵衛を殺し、続いて、主人の雲龍斎又六を殺したとすれば、磔刑か火焙りは免れぬところでしょう。

驚いたのはガラッ八の八五郎でした。

「親分、大丈夫ですか」

「何が?」

平次は近頃すっかり不機嫌です。

「お倉を伝馬町へ廻して、牢問いに掛けるそうじゃありませんか」

「その通りだよ。どうしても白状しないんで、笹野の旦那もすっかり持て余しなすったよ、この上は伝馬町に送って、牢屋同心の手でうんと責めることになったのさ、女のしぶといのばかりは、痛め吟味より外に手がない」