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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

五

ガラッ八の話を聞きながら、平次は何やら深々と考えております。

五

番所へ行ってみると、三輪の万七とお神楽の清吉が、お寿の責めに大童でした。

「おや、銭形の、たいそう耳が早いんだね」

万七は顔を上げて、皮肉と敵意とをこね混ぜたような、薄笑いを浮べました。

「お政は八五郎の師匠だそうでね、放ってもおけないから覗いただけさ。ところで下手人の当りは?」

平次は穏やかにこう言うのです。

「この女さ、間違いっこはねえ、が――旦那方が見えるまでに、口を開けさせなきゃ後が面倒だ」

万七はそう言いながら、板敷の上に崩折れた、小唄お寿の痛々しい姿を指さしました。

まだ二十五六、お政よりは六つ七つ若いでしょう。一寸見は二十二三がせいぜい、色白で、華奢で、なよなよとした陰影の多い美しさは、豊満で肉感的で、少し媚態をさえ持ったお政とは、およそ正反対な感じのする女でした。

羅物を涼しく着て、板敷に双手を突いた姿、縮れた赤い毛をたった一つ難にして、このまま、中条姫や、照手姫の絵巻物の中に納められそうな姿です。

「お寿が下手人? 一応俺もそう思ったが、腑に落ちないこともあるよ、三輪の」