Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
二
それだけでも何とかなりゃしませんか」
「待て待て、もう少し考えてみよう、うっかり手を付けて恥を掻いちゃならねえ」
平次も皆川半之丞兄妹の日頃の様子から、ようやく重大なものを感じた様子でした。
二
その晩、平次はガラッ八をつれて、皆川半之丞の浪宅を訪ねました。
「どなた様で?」
三つ指を突いて迎えたのは妹のお京、町内の若いのが、顔を一と目見るだけのことに、三晩湯屋の前を張っていたというピカピカする娘です。
何となく貧しげな木綿物ですが、折目の入った単衣を着て、十九、二十歳がせいぜいと思われる若さを、紅も白粉も抜きの、痛々しいほど無造作な髪形、――それから発散される素朴な美しさは、妙にうら悲しさを感じさせる種類のものでした。
「御町内の平次ですが、お目にかかって、お願い申上げたいことがございます」
平次は精いっぱいの古文真宝な顔をします。
「しばらくお待ちを――」
スーと引込む娘の後ろ姿、浅まな浪宅が御殿に見えて、裾を引いたお女中が、お奥へ行くような気がして、後ろの八五郎はツイ鼻の下を長くします。
「大したものだね、親分」
「しッ」
平次は袖を払いました。
間もなく二人は次の間に通されて、ぬるい茶を啜って待っていると、