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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

もっとも、親分子分といっても、歳からいえば、幾つも違わない二人です。時々真剣さが顔を出してくれなければ、際限もなく洒落のめして、隔ても見境もなくなりそうな仲でもあったのでした。

「それは心得ていますよ、親分。芝居小唄の千之介、六郎兵衛はともかく、江戸じゃ、お寿とお政は女師匠の両大関だ。吉原から浅草一円、柳橋へかけての弟子だけでも、千人ずつはあると言われるお政が、下っ引のあっしなんかには、洟も引っかける道理はありませんがね」

八五郎の話は妙に筋が通ります。

「…………」

平次はうさんな顔を挙げました。伯母から聞くと、馬道のお政の稽古所へ、日参しているほど取上気せた八五郎に、こんな分別があろうとは思われなかったのです。

「仔細あって命が危ない、――お願いだから、毎日来てみてくれ――って言うんで、まさか十手を懐中に突っ張らかして稽古所を見張ってるわけにはいかねえ。親分の前だが、この八五郎も馬鹿になったつもりで、毎日馬道に通っちゃ、精一杯のドラ声を張り上げているんですぜ、へッ」

八五郎はこう言って変なところに苦笑を漏らしました。こうは言い切ったものの、少しは後ろめたさもあったのでしょう。