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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

平次の探求慾は活溌に働き始めました。

「この時もお寿と一緒で、――お蔵前の山口屋が、二人を伴れて柳橋から船を出しました。両国の下へ舫って、歌う、飲む、踊るの大騒ぎです」

「手前も一緒かい」

「とんでもない。岡っ引きが一緒だった日にゃ灘の生一本が、大川の水みたいになる」

「たいそう物事に遠慮するんだね」

「とにかく、さんざん騒いだ揚句無理強いの酒が廻って苦しくてたまらないから、お寿を誘って、お政は舳へ出たそうです」

「お政の方が誘ったんだね」

「おかしいのはそこだけですが、誘われたお寿がはっきり言うんだから嘘じゃないでしょう。お政は何とも言いません、が、舳で風に吹かれているうちに、川へ落っこった事だけは確かで」

「落っこったのか、お政が?」

「それもお寿の言い草で、――たぶん酔った顔を風に吹かれて目が廻ったんだろう。お政さんはフラフラッとすると、真っ黒な水の中へ落ちた――とこうなんだそうですよ。もっとも、お政に言わせると、呑んだと言っても、川へ落ちるほど酔ってはいなかった。好い心持で夜風に吹かれていると、いきなり後ろからドンと突かれたような気がする――とこうです」